言語聴覚士の教室

言語聴覚士(ST)はまだまだ発展途上の資格で参考書や問題集が少ないので,国家試験で必要な知識などを紹介していきます(*^-^*)

【 国家試験合格への道 】

 こんにちは!

言語聴覚士の国家試験は2月ですね!!

どのようにお過ごしでしょうか…

 

今回のテーマは国家試験合格への道です.

養成校によって最後の実習が終わる時期が違いますが,まだ実習が残っている人ばかりだと思います.

 

ここでお伝えしたいこと

  1. 実習でも勉強を忘れてはいけない
  2. 実習を乗り切らないと国家試験は受けられない

 

 

詳細について説明しますね!

 

1.実習でも勉強を忘れてはいけない                   

成人の病院で実習がある人は,実習中に小児の勉強をする必要はないのです.

なぜなら記憶に残りにくいからです.余裕がある人は別ですが,実習中は毎日生きるのに精一杯ではないですか?笑

実習と同じ分野の勉強をすることは本当に大事です!

 

例えば,左被殻出血の患者さんを担当にもつことになったとすれば

被殻ってどこ?

・右片麻痺があるけど麻痺ってどこがやられたらなるんだっけ?

・失語の可能性はある?

・この構音の特徴はタイプでいうとどれにあたるの?

・注意障害があるのはわかるけど4種類のうちどれが障害されてる?

などたくさんわからないことが出てくるはずです.

 

わからないと思う数は人によって違いますが,

わからないことが少ない ≠ 頭がいい

わからないことが多い = 賢くなれる

なので,わからないことが多い方がいいんですよ!

 

一つ一つ項目を説明してもいいのですが,今回はひとつふたつ勉強していきましょうか

被殻ってどこなのか…

もちろん脳の中にあるわけですが,脳の中でも大脳基底核ですね.

大脳基底核といえば教科書では水平面の画像が多いと思いますが,前額面だとどの位置にあたるかも知っていると立体で想像できますね.そしてここで被殻と内包が近い場所にあることに気付けるとレベルが高いです.

大脳基底核において片麻痺の有無は内包が重要になってきます.

錐体路は内包を通っているので障害されると片麻痺が出ます.

つまり被殻出血の人で片麻痺があるとすれば,被殻出血の病巣が大きいことで内包が圧迫されていることが想像できるわけです.

 

あとは血管がどのように通っているかですね.

被殻は中大脳動脈を通っていますが,尾状核は前大脳動脈を通っていますし,視床は後大脳動脈を通ります(厳密には色々と細かいことがありますが国家試験ではこの知識で解けます)

中大脳動脈を通るということは失語症があってもおかしくないですよね!

このあたりも立体で想像できるようになると強いです.

 

 

今回は解剖を勉強するうえでおすすめする参考書を紹介します☆

 

脳の解剖について勉強したいなら,絶対にこれです!

まとまっていて本当にわかりやすいです!!実習でも重宝しました!!

持っていない方は是非手に取ってみてください,言語聴覚士にとって役に立つ本になってます.

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経

 

 

 呼吸器疾患からくる嚥下について考えたい方はこちらも!

国家試験では呼吸器は基礎の基礎しかでないので,少し余裕があって勉強したい方などにはいいと思います!

病気がみえる vol.4 呼吸器

病気がみえる vol.4 呼吸器

 

 

これはおまけですが,解剖について本当に深堀りして勉強したい人はこちらですね.

私は金銭面で諦めましたが,クラストップの友人がもっていたので,よく貸してもらって勉強しました!これはハイレベルな解剖なので,『病気がみえる』を見て理解してから考えてもいいかもしれません(*^-^*)

プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第3版

プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第3版

 

 

このように勉強していくことで知識は本当に深まります!!

実習では患者さんと実際に関わることになりますが,患者さんのことをよく観察してください.

そしてわからないことはどんどん調べましょう!

うまくヒットしないことだってあります.

そういうときはバイザーに聞くのもいいですし,教えてもらえない場合(笑)は私に聞いてもらえたら一緒に考えますよ(^^)笑

 

 

2.実習を乗り切らないと国家試験は受けられない

もう本当に実習頑張ってください,応援しています.

実習を乗り切れなかった場合は,もう一年後輩たちと授業を受けて再び実習という地獄が待っています.

反対に実習を乗り切って卒業さえできれば,国家試験は何度でも受けることができます.

実習は強引にでも乗り越えるしかないんです.

私も3回実習にいったわけですが,もう厳しさの度合いが相当違いましたよ!

また,実習のお話は別の機会に残しておきます.笑

嫌われてもいいです.

おこられてもいいです.

頭が悪いと思われてもいいです.

いやなことがあっても,実習には終わりがあります.なので,やることやって,笑顔で挨拶をして実習を乗り越えてくださいね!

 

 

そして実習が終われば,

勉強だけする!!!!!

とにかくたくさんの知識をつけてとにかくとにかく覚える.

人によって勉強の仕方が違いますが,私はガッツリやりたいときは1人で勉強,休みたいときは友達と勉強していました.

毎日勉強する前にスケジュールを作ります.

そうすると時間を見て満足感が得られますし,自分が覚えるのにどのぐらいの時間がかかるのか,どこまで理解しているか,集中できる時間はどのぐらいかがわかってきます.

これは結構重要ですよ!

自分を知って自分をコントロールしましょう!!

国家試験に合格できなかった人は自分の勉強法が最後までわかっていなかった人も多かったです.

私は自分をコントロールすることができたので,週に一回ある模試が終われば必ずお酒飲んでましたし,国家試験の一週間前までは週に1回か2回になるように調整してアルバイトを続けていました.

もちろんクラスメイトとの関係も大事です.

国家試験対策において資料や情報の共有は欠かせないですからね!

 

皆さんが全力で勉強できるよう祈っています(^^)☆

 

以上,国家試験合格への道でした.

 

 

 

次回!

言語聴覚士模擬問題】